ラウンドでセッティングできるゴルフクラブの本数は全部で14本までと規定されていて、この本数以下なら何本でもかまいません。どのようにセッティングしたら良いか迷うゴルファーも多いはずです。
本記事では、ゴルフクラブの選び方(セッティング)について解説します。
ゴルフクラブの選び方において、最低限必要なクラブとは?
ゴルフクラブは大きく、ドライバー、フェアウェイウッド(FW)、ユーティリティー(UT)、アイアン、ウェッジ、パターに分類できます。そして、コースでラウンドをするときに最低限、必要なクラブは以下の7本です。
最低限必要なクラブは7本
ドライバー:1本
フェアウェイウッド:1本
アイアン:4本(7番、9番、ピッチングウェッジ、サンドウェッジ)
パター:1本
初めてゴルフをする人はハーフセットと言われる、この7本をセッティングでも十分です。上級者でもこの7本があれば、十分にラウンドできます。
一方、フルセットは13本もしくは14本をいれたセッティングで、上記の必要なゴルフクラブの間を補うクラブを追加したものです。
例えば、アイアンは1番手違うと飛距離は約10ヤード違ってきます。7番アイアンと9番アイアンでは飛距離が20ヤードも違います。そのため8番アイアンを使って、その間の距離を打ちます。
もちろん、7番アイアンで飛距離を落とすことも可能ですが、高度な技術が必要になるので7番アイアンと同じスイングで打てる8番アイアンをセッティングする方が良いのです。
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飛距離はヘッドスピードとロフト角によって変わってくるので、それぞれのクラブの飛距離を知ってセッティングをすることがとても大切です。
下の参考表はそれぞれのクラブのロフト角と飛距離を表しています。
ロフト角の目安 (メーカ・ブランドにより違う) | 目安の飛距離 (38~43m/s) | |
---|---|---|
ドライバー | 9~11度 | 190~230Y |
3W | 15度 | 210Y |
5W | 18度 | 190Y |
7W | 21度 | 180Y |
3U | 18度 | 200Y |
4U | 21度 | 180Y |
5U | 24度 | 170Y |
6U | 27度 | 160Y |
3I | 20度 | 180Y |
4I | 22度 | 170Y |
5I | 25度 | 160Y |
6I | 28度 | 150Y |
7I | 31度 | 140Y |
8I | 34度 | 130Y |
9I | 39度 | 120Y |
PW | 46度 | 110Y |
AW | 52度 | 100Y |
SW | 58度 | 80Y |
フェアウェイウッドとユーティリティーのセッティング
フェアウェィウッド(FW)とユーティリティー(UT)のセッティング方法は色々とあり、プロのセッティングを見ても様々です。FWとUTの違いを知っておくとクラブ選択に役立ちます。
3番ウッドをセッティングしない選択もあり
3番ウッドはドライバー以外で最も飛距離が出るクラブで、パー5などで3打目をよりグリーンに近づけるために使います。
しかし、3番ウッドは14本のクラブの中で最も難しいクラブとも言えます。最もロフトが立っているドライバーはティーアップをして使うので、3番ウッドよりも簡単に打てるからです。
フェアウェイウッドをセッティングするときは3番ウッドを選ぶのではなく、より簡単に打てる5番ウッドを入れて3番ウッドを使わないという方法があります。
特に初心者は難しい3番ウッドより5番ウッドをセッティングしても良いでしょう。上達してから3番ウッドを追加したらいいのです。
フェアウェイウッドとユーティリティーの組み合わせ
ユーティリティーはロングアイアン(3番アイアンや4番アイアン)の代わりに使われるようになったクラブです。ロングアイアンはクリーンヒットが難しいので、より簡単に打てるユーティリティーが好まれるようになりました。実際にロングアイアンよりユーティリティーをセッティングする女子プロはかなり多くいます。
すると、フェアウェイウッドかユーティリティーにするかの判断が必要になります。何故なら、5番ウッドと3番ユーティリティー、7番ウッドと4番ユーティリティーは同じ位のロフト角になります。どちらを選べばいいのでしょうか。
フェアウェイウッドはユーティリティーに比べて、重心深度が深いので力強いボールで高いボールを打てます。例えば、浅いラフではフェアウェイウッドの方が芝に負けずに打ち抜けます。
一方、ユーティリティーはシャフトが短いのでクラブのコントロールがより容易になります。低めのボールで方向性を重視したい場合に向いています。
組み合わせの例としては、3W+5W+4U+5U、3W+5W+7W+5U、3W+3U+4U+5Uが考えられます。
組み合わせの例
3W(15°)+5W(18°)+4U(21°)+5U(24°)
3W(15°)+5W(18°)+7W(21°)+5U(24°)
3W(15°)+3U(18°)+4U(21°)+5U(24°)
※ロフト角はメーカーやブランドによって異なる場合があります。
ユーティリティーとアイアンの組み合わせ
最近、販売されているアイアンセットは6番アイアンからというものが多いようです。
すると5番アイアンは、5番もしくは6番のユーティリティーのどちらを選ぶことになります。
アイアンかユーティリティーの選択は自分でどちらが打ちやすいかで判断すると良いでしょう。
また、5番アイアンか6番ユーティリティーかは試打などで飛距離を測って、フェアウェイウッドとの間を補うような番手を選んでください。
ウェッジの組み合わせ
アイアンのセットの多くはピッチングウェッジが含まれていますが、メーカーやブランドによってピッチングウェッジのロフト角は38度から46度位まであります。
従って、ウェッジをセッティングするには、まず自分が使っているピッチングウェッジのロフト角を確認しましょう。
ピッチングウェッジのロフト角によるウェッジのセッティングの例は下記のようになります。
PW | AW | AS | SW | |
---|---|---|---|---|
組み合わせ例① | 38度 | 43度 | 49度 | 56度 |
組み合わせ例② | 41度 | 46度 | 51度 | 56度 |
組み合わせ例③ | 44度 | 50度 | – | 56度 |
組み合わせ例④ | 46度 | 52度 | — | 58度 |
パワーロフトと言われているアイアンセットを使用している場合、ピッチングウェッジの下に3本のウェッジが必要になるので注意が必要です。
パターの選び方
パターは大きく3つのタイプがあります。
順にスコッティーキャメロンのネオマレット型、マレット型、ブレード(ピン)型です。
ネオマレット型は直進性とオートマチックを重視するタイプ、ブレード(ピン)型は感覚と操作性を重視するタイプ、ネオマレット型はその中間の位置づけになります。
どれをセッティングするかは、試打で3つのタイプを試してみて、もっとも安定してボールをヒットできるものを選ぶようにしましょう。
中古クラブなら在庫数15万本の【ゴルフドゥ!オンラインショップ】まとめ
14本のクラブのセッティングはロフト角の把握がとても大切です。
ゴルフクラブ選びの際、初心者向けのフルセットで購入する場合はあまりロフト角を意識する必要はありませんが、フェアウェイウッドとユーティリティー、ユーティリティーとアイアン、アイアンとウェッジの選択では注意するようにしてください。
また、クラブの選定方法について『超重要!【ゴルフクラブの選び方】 シャフトとロフトに注意して選ぼう!』では、それぞれのクラブの選び方について詳しく説明していますので、こちらも参考にしていただくと、セッティングの仕方と併せて、失敗しないクラブ選択ができるようになります。ぜひ、ご一読ください。