ナイスショットでグリーン周りに来ても、アプローチでザックリやトップをしてはスコアに大きな影響を与えます。アプローチは力加減や打ち方が難しいので苦手という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本記事は、アプローチでお悩みの方に失敗しない打ち方を紹介していきます。
アプローチとは?
アプローチとはグリーン周りからピン(カップ)に近づけるショットです。アプローチが上手になれば、ドライバーやアイアンショットのミスがカバーできてスコアの安定につながります。
しかし、アプローチはフルスイングで打ち抜くショットと異なり、距離の調整以外にもボール上げ方や転がし方を覚える必要があります。これらを理解して練習することでアプローチの精度が上がります。
スイング幅ごとの自分の距離を把握しよう
アプローチショットは距離が短くなるとフルスイングで打てないので、ハーフスイングでの距離感を把握するのが大切です。
具体的には、サンドウエッジのフルショットが80ヤードならば60ヤード、55ヤードのように5ヤード刻みに打ち分けられる練習をしましょう。
クラブを使い分けて精度を上げよう
フルショットは、ご自身の飛距離を把握していれば目標の距離ごとにクラブを選択できますが、アプローチはハーフショットに加えてボールを上げたり転がしたりする打ち方も必要です。そのため、同じ距離を複数のクラブで打てると精度が上がります。
練習方法は、同じ距離をピッチングウエッジまたはアプローチウエッジをベースにして、ボールを上げたい時はサンドウエッジ、転がしたい時は9番アイアンなどのクラブで同じ距離を打ちましょう。
確実なアプローチを選ぼう
アプローチは、ボールを柔らかく打ち上げて目標のポイント近くに落とすショットを連想するかもしれませんが、ボールを打ち上げるのは難易度が高く、最も簡単なのは転がすショットです。
ミスの確率が少ないショットをすることがスコアメイクに繋がるので、アプローチを成功させるためには最も簡単なボールを転がすアプローチを選択しましょう。
4つの打ち方をマスターしよう
アプローチの基本は転がしですが、状況によっては使えない場合があります。その際には、状況に応じたアプローチショットを打たなければなりません。
アプローチショットはボールを上げる、転がすなどいくつかの打ち方があるので、それぞれの特徴を理解して使い分けができればスコアメイクにつながります。ここでは状況に応じた4つの打ち方を紹介するので、それぞれの打ち方をマスターしましょう。
1.ランニングアプローチ
転がしのアプローチで、球を上げず低い球で攻めるショットで、ランとキャリーの比率は8:2もしくは9:1です。球を転がすショットなので距離を合わせやすい特徴がありますが、グリーンの速さや傾斜の影響を受けやすくなります。
使用クラブ
ピッチングウエッジからショートアイアン
スタンス幅は肩幅より狭めでスクエアに構える。左足に体重をかけてハンドファーストにアドレス
目標に対してスクエア
体の中心よりボール1~2個右足寄り
腕と体を一体化させて体のターンでスイングして、ボールの先の芝を削るようにややダウンブローに打ち込む
2.ピッチエンドラン
クラブのロフト角通りに打ち出すアプローチで、ランとキャリーの比率は5:5です。グリーンまで距離がある場合や、グリーンの傾斜がある時に使うアプローチショットの基本の打ち方になります。
使用クラブ
サンドウエッジまたはアプローチウエッジ
スタンス幅は肩幅よりやや狭く、左足6,右足4の体重配分で、スクエアで構える
目標に対してスクエア
体の中央
腕と肩を一体化させて小さなウエイトシフトと体の回転でスイング
3.ピッチショット
ピッチエンドランよりもボールを高く上げて、グリーンに落ちた後に少し転がるショットで、アプローチする場所とグリーンの間にバンカーなどがある時に打てると効果的です。グリーンランとキャリーの比率は7:3から8:2になります。
使用クラブ
サンドウエッジもしくはロフト角の大きいウェッジ(56度、58度、60度など)
両足の間にこぶしが1つ入る程度の狭いスタンスで、両足均等の体重配分にしてスクエアかオープンに構える。
ややオープン
体の中央より1個分左
手や腕を極力使わず体の回転を止めないようにスイングして、ボールの下にクラブフェースが入るイメージで払い打つ
4.ロブショット
ほとんどランがないショットで、グリーンにボールが落ちた後にランを出したくない時に使います。フェースの開き具合で距離が変わるので、アプローチの中では最も難易度の高いショットです。
使用クラブ
サンドウエッジもしくはロフト角の大きいウェッジ(58度、60度など)
オープンスタンスで通常のサンドエッジでのフルショットと同じスタンス幅で体重配分は両足均等
オープンフェース
スタンスの左かかとの線上
ピッチエンドランの2倍の距離を打つイメージで、ボールの下をクラブフェースが抜けるようにスイング
※各ショットのランとキャリーの比率にはグリーンの傾斜や速さは加味していません。
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失敗しない打ち方のポイント
ハンドファーストで構える
アイアンはクラブフェースがシャフトの下または後ろにあるためグリップがクラブヘッドより前に来るように構えて、スイング中に角度を変えないように打ちます。
体重移動を押さえる
アドレスで作った下半身を固定させて打つと体重移動がない分距離感が出しやすくなります。
グリップは短めに持つ
体とボールの距離が短くなり、しっかりとボールに当てやすくなります。
狙うポイントはボールを落とす場所
目標を定める際には、ボールが止まる位置ではなくボールを落とす場所に設定しましょう。
スコアメイクをするにはグリーン周りのアプローチが重要と言われています。
アプローチが上手く打てればパットが楽になりスコアが縮まります。本記事で紹介した打ち方を参考に練習をして、アプローチのお悩みを解決してください。