ゴルフクラブを購入するとき、どんなスペックのものを選べばいいのか、分からない人も多いはずです。
好きなメーカー、良く飛ぶ、方向性がいい、といった評判で選ぶことが多いようです。そこで、クラブ毎に注目するポイントを紹介します。
ドライバー
キャロウェイゴルフ公式オンラインシャフト
ドライバーを選ぶときに、最も注意することはシャフトの硬さです。そして、それは自分のヘッドスピードで決めます。
ゴルファータイプ | ヘッドスピード(m/s) | シャフトの硬さ |
---|---|---|
一般的な女性 | 30~35 | L |
力のある女性 | 33~37 | A |
男性シニア | 36~39 | R |
一般男性 | 38~45 | SR |
力のある男性 | 43~50 | S |
パワーヒッター | 50以上 | X |
ヘッドスピードが速いゴルファーが柔らかいシャフトを使うと、回転数が上がりすぎ、高いボールになるため飛距離は落ちます。
逆に遅い人がシャフトが硬いクラブを使うと回転数が足りずにボールが途中で失速してしまいます。
従って、自分のヘッドスピードを知って、適切なシャフトを選ぶことが重要です。
尚、メーカーが純正として取り付けているシャフトの場合、実際にはSR程度でもSと表示しているケースがあるので、注意が必要です。更に、シャフトによって重量の差もあるので、振った感覚でどれが降りやすいかを比較してみるといいでしょう。
ロフト角
ヘッドスピードが遅い人はロフト角10.5度とか11度が適切、と言われていますし、速い人は9度などを使用します。しかし、飛距離が出るボールの回転数(2000~2500回転)になるようにロフト角を選ぶことが大切なのです。
ただ、回転数は打ち方によっても変わってくるので、ドライバーを選ぶ際は、測定器があるショップなどでヘッドスピードとボールの回転数を測りながら、ロフト角を決めるのが最も良い方法です。
ヘッド
高反発のドライバーを除いて、ヘッドの種類によって飛距離が大きく変わることはありません。
ただ、ストレートフェースとフックフェースなどの違いがあり、スライスが出やすい人はフックフェースの方が向いていますが、どちらの方が構えやすいかで選ぶと良いでしょう。また、打音はメーカーやブランドによって大きく違う場合があるので、試打で自分のフィーリングに合ったものを選ぶべきです。
試打で注意する点
試打をするとヘッドスピードを気にして、マン振りをしやすくなります。コースではマン振りをすることは多くありません。できるだけ気楽にスイングをしたヘッドスピードを測ることが大切です。
フェアウェイウッド(FW)、ユーティリティー(UT)
これらのクラブはドライバーと同じシャフトの硬さを選びましょう。硬さが違うと感覚がズレてしまい、ドライバーはいいけど、フェアウェイウッドやユーティリティーは全くダメという現象が起きやすくなります。また、できれば同じメーカーのものを選ぶといいでしょう。
FWやUTのロフト別のセッティングについては別の記事で紹介します。
アイアン
シャフトはドライバーと同じ硬さのものを選ぶ方が良いのですが、ドライバーは柔らかめだけど、アイアンは硬めのものを選ぶ人もいます。アイアンは飛距離より方向性が大切なので、シャフトのしなりによって方向性が狂わないようにするためです。
パワーロフトのアイアンに注意
パワーロフト(ストロングロフトともいいます)は、通常のアイアンに比べてロフトが立っているクラブのことです。同じ番手でもより飛距離が出るように設計されています。
例えばキャロウェイの7番アイアンはブランドによって33度から26度のバラツキがあります。通常、アイアンは番手毎に5度程度の差があるので、1番手以上の違いがあることになります。
そのため、フェアウェイウッド、ユーティリティー、ウェッジとのロフトのバランスが崩れないようにしなければなりません。7番アイアンのロフト角を確認し、ウェッジやウッドとのバランスに注意してください。
ストレートネックとグースネック
グースネックはストレートネックに比べて、リーディングエッジ(アイアンの歯の部分)がシャフトの位置より後ろに来るように設計されています。ストレートネックは操作性に優れ、グースネックは直進性が高いので、上級者はストレートネック、初心者はグースネックの方が向いています。
下の写真を見るとネックの部分に違いがあり、グースネック(右)の方がネックの部分のカーブが大きくなっているのがわかります。
キャビティーとマッスルバックは構造の違い
アイアンヘッドには、マッスルバック、キャビティー、中空という3つのタイプがあります。
マッスルバックはヘッド全体が一枚の板のようになっており、キャビティーはヘッドの裏側に凹みや切れ込みがあります。中空はキャビティーの凹み部分に蓋をしたような構造になっています。
マッスルバックは重心深度が浅いので、コントロール性能に優れています。プロや上級者が好んで使用しているタイプです。
キャビティアイアンは凹みがあるので、重心深度が深くなり、多少、芯を外しても飛距離を出せます。一般のアマチュアゴルファーに最も適しています。
中空アイアンはキャビティーの特徴を持ちながら、マッスルバックのように見えます。ただ、打音や打感に違和感があるのと、価格がかなり高くなるのが欠点です。
ウェッジ
ピッチングウェッジまでのアイアンをセットで購入すると、アプローチウェッジやサンドウェッジは別に揃えなければなりません。
ウェッジもロフトの選定が大切ですが、『ゴルフクラブの選び方、14本あるクラブセッティングのコツを伝授』で紹介します。
サンドウェッジはバンスに注意
バンスとはソールの出っ張りのことで、水平に対する出っ張りの角度のことをバンス角と言います。
出典:https://www.honda.co.jp/golf/column/20190516/
サンドウェッジには8度以下のローバンス、10度前後のレギュラーバンス、12度以上のハイバンスがあります。
通常はレギュラーバンスを選べば良いのですが、バンカーでザックリが多い人はハイバンスを選ぶと、リーディングエッジが砂に潜り込みにくくなります。
まとめ
ドライバーからウェッジまでのクラブを選ぶときに知っておくことを紹介しました。
クラブを購入するときには、どのタイプが自分に合っているのかを事前に確認しておくとよいでしょう。